新着情報

長野県は、精密機械・電子部品・食品など、ものづくりが盛んな県です。「受注が増えて今の工場が手狭になった」「借りている工場から自社工場に移りたい」「古い工場を建て替えたい」といった理由で、工場の新築・増築を検討される中小企業の方からのご相談が増えています。
一方で、工場の建設は倉庫に比べて考えることが多く、土地選びや法規制、雪と寒さへの対策、機械に合わせた設計、費用の組み立てなど、つまずきやすいポイントがいくつもあります。本記事では、長野県で軽量鉄骨造の倉庫・作業所・工場を手がける「軽量鉄骨WORKS」が、長野県で工場を建設するときに押さえておきたいポイントを、計画の順番に沿ってわかりやすく解説します。
工場の計画は、建物の形から考え始めると失敗しやすくなります。最初に、何を・どれだけ・どんな流れで作るのかを整理しましょう。ここが決まると、必要な広さ・天井の高さ・床の強さ・電気の容量が自然と決まってきます。
| 整理する項目 | 具体的に確認すること | 建物への影響 |
|---|---|---|
| 作るもの・工程 | 製品の種類、加工・組立・検査・梱包などの工程 | 部屋の分け方、作業の流れ(動線) |
| 機械・設備 | 機械の台数・大きさ・重さ、クレーンの有無 | 天井高、柱の位置、床の厚み、基礎 |
| 生産量・保管量 | 材料・製品の在庫量、出荷の頻度 | 倉庫スペース、出入口、トラックの動線 |
| 人 | 従業員数、男女比、将来の増員 | 事務所・休憩室・更衣室・トイレ・駐車場 |
| 将来の計画 | 5〜10年後の生産量、増築の予定 | 敷地内の配置、増築しやすい構造 |
工場は、どこにでも建てられる建物ではありません。土地を買ってから「この場所では工場が建てられなかった」とならないよう、土地の契約前に次の点を確認しましょう。
都市計画法の用途地域によって、建てられる工場の種類や規模が決まっています。工業専用地域・工業地域・準工業地域は工場を建てやすい地域ですが、住居系や商業系の地域では、作業場の床面積や業種に制限があります。同じ「工場」でも、業種や使う機械によって建てられるかどうかが変わるため、具体的な使い方を伝えて確認することが大切です。
長野県には、用途地域の定めがない地域や、都市計画区域外の地域も多くあります。土地の価格は抑えやすい反面、市街化調整区域では原則として建物が建てられない、農地であれば農地転用の許可が必要になるなど、別の手続きが関わってきます。また、用途地域がない地域でも、市町村の条例や土地利用の計画で制限がかかる場合があります。
どの手続きが必要かは、土地の区域・建物の規模・業種によって異なります。必ず建築地の市町村や長野県の担当窓口に確認しましょう。法規制の基本は長野県で倉庫を建てる前に必ず知っておきたい法規制でも解説しています。
長野県で工場を建てるうえで欠かせないのが、雪と寒さへの対策です。県内でも北部・山間部と、佐久・松本・伊那などの盆地では条件が大きく異なります。
精密機械や樹脂の加工など、温度の変化が品質に影響する業種では、加工エリアだけを断熱・空調した部屋にする方法もあります。
材料の受け入れ → 加工 → 組立 → 検査 → 梱包 → 出荷までを、できるだけ一方向の流れで配置すると、運搬のムダや作業の混雑が減ります。入荷口と出荷口を分ける、フォークリフトの通路と人の通路を分けるといった工夫で、安全性も高まります。
機械の高さ、材料の積み上げ高さ、クレーンの有無によって、必要な天井の高さが決まります。柱が少ない大空間にしておくと、機械の配置換えや入れ替えにも対応しやすくなります。また、重い機械を置く場所は、床のコンクリートを厚くしたり、機械用の基礎を別に設けたりする必要があります。導入予定の機械の重さ・寸法は、早めにメーカーに確認しておきましょう。
工場では、機械を動かす動力電源(三相200V)の容量が重要です。機械の台数が多いと、受電設備(キュービクル)が必要になることもあります。あわせて、コンプレッサーのエア配管、溶接や研磨の煙・粉じんを外に出す換気設備の位置も、建物の設計と一緒に計画します。
事務所・休憩室・更衣室・トイレは、人材の採用や定着にも関わります。特に、女性用の更衣室・トイレや、空調の効いた休憩室があるかどうかは、働く場所を選ぶときの判断材料になります。従業員の増加も見込んで計画しておきましょう。
工場の構造には、主に重量鉄骨造・軽量鉄骨造・木造などがあります(工法ごとの比較は長野県で倉庫を建てる理想的な建て方もご覧ください)。
| 構造 | 向いている工場 | 特徴 |
|---|---|---|
| 軽量鉄骨造 | 中小規模の加工・組立工場、食品工場、作業所 | コストを抑えやすく工期が短い。柱の少ない空間をつくりやすい |
| 重量鉄骨造 | 大規模工場、大型クレーンを使う工場 | 大きなスパンや重い荷重に対応できるが、鋼材費・基礎工事費が高くなりやすい |
| 木造 | 小規模な作業場 | コストを抑えやすいが、大空間や重い機械には向きにくい |
延床面積が数十坪〜百数十坪程度の工場であれば、軽量鉄骨造でコストと工期を抑えながら、使いやすい工場を建てられるケースが多くあります。一方で、大型の天井クレーンを設置する場合や、非常に大きな柱のない空間が必要な場合は、重量鉄骨造が適していることもあります。軽量鉄骨WORKSでは、使い方をお伺いしたうえで、どの構造が合うかも含めてご提案します(軽量鉄骨造の詳しい特徴は長野県で軽量鉄骨造の倉庫を建てるには?)。
工場の建設費用は、建物本体だけでなく、さまざまな費用の合計で考える必要があります。参考として、軽量鉄骨WORKSの倉庫・作業所向け規格プランの価格は次のとおりです(詳しくは倉庫・作業所ページ)。
| プラン | 延床面積 | 価格(税抜) | 工事期間の目安 |
|---|---|---|---|
| 30坪プラン | 30坪(約99㎡) | 1,200万円 | 約2.5か月 |
| 60坪プラン | 60坪(約198㎡) | 1,500万円 | 約2.5か月 |
| 90坪プラン | 90坪(約297㎡) | 2,000万円 | 約2.5か月 |
| 120坪プラン | 120坪(約397㎡) | 2,500万円 | 約2.5か月 |
工場として使う場合は、これに加えて次のような費用がかかることがあります。規格プランの価格は、建物の目安としてお考えください。
また、国や長野県、市町村では、設備投資や工場の新設・増設を支援する補助金・優遇制度を設けている場合があります。対象や要件、申請の時期は制度ごとに異なり、着工前の申請が条件になっているものも多いため、計画の早い段階で確認しておきましょう。正確な費用は、使い方や設備の内容をお伺いしたうえでお見積りします。
長野県では、冬の積雪や凍結で基礎工事・外構工事が進めにくくなる時期があります。雪の時期を避けて着工できるよう、余裕を持って相談を始めるのがおすすめです。スケジュールの考え方は倉庫建築は「スケジュール管理」が成功の鍵もあわせてご覧ください。
長野県で工場を建設するときは、①どんな工場を建てるかの整理、②土地と法規制の確認、③雪と寒さへの備え、④機械と作業の流れに合わせた設計、⑤工場に合った構造選び、⑥費用の全体像と稼働開始から逆算したスケジュール、の順に考えることが成功のポイントです。
軽量鉄骨WORKSは、長野県で軽量鉄骨造の倉庫・作業所・工場を手がける建築会社です。自社での設計・加工により、コストを抑えたスピーディーな建築で、中小企業の工場づくりをサポートします。「この土地に工場が建てられるか知りたい」「概算の費用を知りたい」という段階でも構いません。お気軽にお問い合わせください。資料をご覧になりたい方は資料ダウンロードもご利用いただけます。